「先生、銀行に預けておけば安心ですよね?」

そう言われるたびに、私は少し心配になります。年間300件近くの相談をしていると、物価上昇の怖さをまだ実感していない方がとても多いと感じるからです。

インフレで「現金の価値」は静かに目減りする

インフレとは、モノの値段が上がること。言い換えれば、同じ100万円で買えるものが減っていくということです。年2%のインフレが続けば、10年後には今の100万円の価値が約82万円相当になる計算です。

銀行の普通預金金利がほぼゼロの今、現金のまま持ち続けることは「安全」ではなく「じわじわ損をしている」状態とも言えます。

インフレに強い資産とは?

では何に投資すればいいのか。代表的なのは以下の3つです。

  • 株式:企業は物価上昇に合わせて売上・利益が増える傾向があり、長期的にはインフレに強い
  • 不動産:物価上昇とともに資産価値や家賃も上がりやすい
  • コモディティ(金・原油など):インフレ時に価値が上がりやすいが値動きが大きい

「全部リスクがあって怖い」と思う方もいるかもしれませんが、現金だけで持つことにも「インフレリスク」というれっきとしたリスクがあります。

物価連動国債という選択肢も

あまり知られていませんが、物価連動国債という商品があります。物価が上がると元本も増える仕組みで、インフレ対策として組み込む方法もあります。個人向けには購入しにくい面もありますが、投資信託経由で保有する方法もあります。

大切なのは「資産配分のバランス」

インフレ対策といっても、全財産を株式に突っ込む必要はありません。現金・株式・債券・不動産など複数の資産に分散することで、リスクを抑えながらインフレに対応できます。

「今の資産配分が自分に合っているかわからない」という方は、ぜひFP相談を活用してみてください。一緒に整理しましょう。

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